第4章 付き合うということ
時計の針は五時を指していた。
「今日、会えないかっていう意味ですよ」
『・・・・・・』
「わかってたでしょ」
『だって、どう言えばいいのか』
あぁもう。どこまで私を好きにさせるんですか、貴女は!
会いたくて仕方なくなるでしょ?
「会えますか?」
『はい。七時には』
「では七時に。楽しみにしてますからね。あおさん」
『はい。私も、楽しみです』
そう言って電話を切った。
あおさん、貴女に会いたくて会いたくて、大変です。
今すぐにでも、その場に行きたいくらい。
逢ってまだ間もないのに、
こんなにあおさんに夢中になるなんて、
あおさんは罪作りな人です。はい。