第3章 恋人はあなただけ
なんか、お嬢様になったみたい。
二宮さんの車に乗れること事態すごいけど・・・。
二宮さんも車に乗った。
しっかりシートベルトをして、後ろを確認して出発。
もう、すっかり暗くなっている。
だけど、お店からの明かりが車内を照らして、運転に集中する二宮さんがしっかり見えた。
二宮さんの、匂いが車内をより高級に感じさせた。
思わず見とれてしまっていると、
「そんなに見られると、照れてしまうのですが」
前を見ながら二宮さんが言った。
照れてくださいよ!
なんだかんだ、さっきから私ばっかり照れてますし。
ジーっと見つめ続けた。
「あおさん」
ジーー
「あおさん」
ジーー
「葵!」
「は、はい!」
あ、葵!?