第15章 長ーい幸せ
座敷に入って、お母さんとお父さんの前に座った。
「いやーまさか本当だったとはね。びっくりだな母さん」
「えぇ。本当に」
苦笑いの和也君。
そうですよね。
私のお父さんは、見た目すごく怖いけど
実は家族大好きな人なんです。
「それで、今日の本題を」
お母さんがしっかりとした口調で言った。
お父さんはなぜかすごい気合いをいれてる。
「俺、芸能界に入ってて、あおさんにすごく心配させるかもしれないです」
和也君が
今まで見せたことのない顔をした。
「だけど、本当にあおさんが好きで・・・」
「娘さんを、俺にください」