第14章 短い同居生活
「休憩しましょうか」
「そうですね」
リビングでのお茶会。
このわやわやした感じが
落ち着きます。
「挨拶とかしたの?お互い」
「会ってはないんだけど」
櫻井君の質問に答えたのは和也君。
「電話では一応。籍入れるときに行くかな」
「まだ先の話でしょ」
「わかんないよ~」
結婚するっていうことは
私は日向葵では、なく
『二宮葵』
になるわけで・・・。
いつかは子供もできるわけで・・・。
ちょっと想像をしただけで
にやけてしまう。
和也君の言ってた「えろい」って、このことなのね。
ごめんなさい。
で、私は幸せですよーなわけです。