第12章 小悪魔さんと子猫さん
水曜日。
知恵ちゃんとご飯を食べに『のぞみ』へ来てます。
生ビールを豪快に飲む知恵ちゃん。
お酒が強いとは知らなかった。
カウンターでの会話。
「こうやってまともに話せるのは久々だね」
「確かにね」
お酒がバカみたいにダメな私は
烏龍茶。
「あおさ。結婚とか、考えてるの?」
「結婚!?考えてないよ」
「え。二宮さんは考えてると思うよ」
「聞いてませーん」
結婚・・・。
まだ逢って一年経ってないのに・・・?
でも、私と和也君の仕事柄
そんなこと言ってられないのかな。
「いやいやいや。早いよ!」
「でもバカップルでしょーが」
「知恵ちゃん、早速酔ってる?」
「まだ全然飲んでない」
確かに半分も減ってないね・・・。