第12章 小悪魔さんと子猫さん
「知恵ちゃんは?」
「私?」
「うん」
なんでだろ。
今、なぜか知恵ちゃんがすっごくかっこよく見える。
「私は、仕事が恋人だから」
「あぁ」
って、なぜか納得する私。
「私は・・・うん。やっぱり早いよ」
「そうかな~
私はいい人だと思うよ。二宮さん。」
スタイルのいい知恵ちゃんに
見下ろさせて
何気ない言葉が心強い。
「あおとお似合いだし、安心できる」
「なんじゃそりゃ」
お似合いか・・・
そう言ってくれるのも
知恵ちゃんぐらいなんだろうな。
「明日、また会うから」
「うん」
「今日はゴチになります!」
「ちょ!あおの方が給料いいでしょ!」
「へへ」
運ばれてきた料理に早速手を伸ばす。
何がどうであれ、明日は和也君に会えるんだし。
そう思って店長(次郎さん)の料理を食べた。