第1章 出会いは遊園地にあり
少し走って、スピードが弱まった。
完全に止まると、マネージャーがいた。
さっき待機していた場所に、来れたらしい。
「早く入って」
マネージャーに背中を押されて中に押し込まれた。
とっさに後ろを見ると、息を切らしている、帽子を深く被った、女の子がいた。
相葉さんと部屋に押し込まれて状況を確認した。
「俺ら、抜け出せたの?」
「そうみたいです」
「あの、帽子被った子って?」
相葉さんも気づいてたか。
「あの人のお陰でしょうね。足速い」
「びっくりしたね。っていうか、今もびっくりしてる」
そして、疲れがドッと出てきた。
走ったーー