第1章 出会いは遊園地にあり
はぁ、だめだ。一回で限界が来てる。
短距離は得意なのに、体が持たないよ。
「あお、大丈夫?」
「あぁ、知恵ちゃん。うん、大丈夫」
「でも、あお辛そう」
「大丈夫だよ」
確かに疲れたけど、アイドルの腕つかんじゃったし、嬉しかったりするし。
「ありがと」
「うん。次二人行くね」
「はい」
よし、次は、松本さんと、櫻井さんかな・・・。
櫻井・・・さん?
あれ?
私・・・高校の頃、
「はっ!!」
「どおしたの?あお」
「櫻井って、下の名前、翔?」
「う、うん」
「え、櫻井君、嵐だったの?」
「知らなかったの!?」