第6章 まだまだな二人
「ごちそうさまでした」
「お粗末さまでした」
さっきの会話以来一言も話しかけてくれませんでした。
でも、
『おいしいですよ』
あの一言が忘れられない!
看護師なのに・・・自分の容体についていけません。
「さてと」
「あっ」
お皿を持ち上げたとき、和也君に腕を掴まれた。
「ん?」
「片づけは私がしますよ」
持っていたお皿を取って、流しに行ってしまった。
「休んでなさい」
か、かっこいい・・・!
お優しい方です。
でも、どうしてればいいのかわからずで・・・
「二人でしましょう」
和也君の側に行きました。