第6章 まだまだな二人
「初めてです」
「それなら、おいしい」
それなら?
それならって、おいしくないのか~。
「落ち込まないの」
「おいしくないって言われて落ち込まない人なんていません」
ちょっと切れてしまったのは
悔しいからで・・・。
そうとは気づかない和也君は不思議な顔をしている。
「私、おいしくないなんて言ってませんけど?」
「え」
「おいしいですよ。初めてのわりにはね」
あ、そうだ。
おいしくないなんて言われてなかった。
私のバカ・・・なんかもう、はぁ。
でも、嬉しいな。
「にやけすぎ」
「すみません」
玉ねぎのみじん切り
毎日できちゃいそうです!