第1章 出会いは遊園地にあり
「ねえ、芽衣。知ってるでしょ?」
走って人混みに到着。久しぶりに走ったから、息の上がりがハンパじゃありません。
「ごめん。別に利用とかじゃないんだけど、たまたま遊園地にあの人達が来るって聞いたから、遊園地に行こうかなって」
ほらね。そういうことだと思いましたよ。
「で?誰が来るの?」
「・・・嵐」
「はい?」
あ、らし?
「え、意味がわからない」
「うん。なんか、番組のロケだって」
「ロケ?」
え、いい大人が、遊園地にロケ?あ、私も人のこと言えないか。
「あ、こっち来るみたい」
「は?」
「ヤバい。死にそう」
「は?」
さっきから、は?、しか言ってないじゃん。私。