第1章 出会いは遊園地にあり
「ヤバいな」
潤がなんとかアイドルスマイルで呟いた。
「女の子ばっかり」
「まぁ、そういうものだよ」
相葉さん。そういうことを言ってるわけではありません。
バカの頭は常に寝てるのか。
「相葉さん。なぜ平日にこんなに女の子がいるのか、と言ってるんですよ」
「あ、そういうことね」
どうせ伝染してファンの耳に入ったんでしょうけど。
「とりあえず、戻ろう」
翔さんがスタッフの開けた道を狭そうに通って行く。
俺らを少しでも触ろうと、いろんなところから手が伸びてくる。
こういうは、俺嫌い。