第9章 友情と愛情
右手をスカートに滑り込ませショーツの隙間から触れるとそこはすっかり潤っていた。
ぬるりと指が飲み込まれる。
「んんあっ」
驚いたようにびくりと動いて声を上げる野薔薇。声を上げたあと、恥ずかしかったのか、目が合ったあと、下唇を小さく噛んだ。
舌で割って入り口内を蹂躙する。
机に座った野薔薇の脚を開かせ、身体を密着させる。温かい。
長いキスは再び思考を奪っていく。ただ野薔薇が欲しい。
「ふ、あ」
一生懸命息を吸おうとするところにまた唇で塞ぐ。
とろけたような表情に欲情する。
「はぁぁ、んんっ」
飲み込まれた指をゆっくり動かすと身体をビクビクと反応させ、俺にすがるように抱きついた。
意地悪な気持ちがわいてくる。
「鳳と若にちょっかい出されて、こうなったわけだな」
「ちがっ…あああっ」
否定する野薔薇が可愛くて止まれない。激しく指を動かすと、瞳が潤んで整った顔が乱れていく。
ぐちゅ、ずちゅ、ちゅ、くちゅっ
搔き回すようにわざと音が出るように肉壁に触れる。指を出し入れする濡れた音が静かな生徒会室に響く。
「んんっふぅっぁっ」
防音だと知っているのか、ただ快楽に飲まれているのか濡れた声に俺自身が大きくなるのが分かった。
「若とどこまでしたんだ?」
耳元でささやく。制服の乱れはなかった。たいして時間も経っていない。なにをするでもないだろう。分かっていた。
「何もっ、し、てな…んんぅっ」
さらに指を動かす。
「この態勢でいたお前らが何もしてないと思えるわけねぇだろ?」
分かっている。
「して、な」
「言い訳があるなら聞いてやるよ」
言い訳もなにも、コイツは何もしていない。ただただ感情と身体が乖離していく。
「なっにもっ」
「鳳は吐いたぜ?」
「んぇっ?」
「お前のこと、好きだって気付いちまったんだとよ。」
止まれない。
「はぁっっ」
どんどん激しく指を動かす。
「俺とのことを知ったら、お前を好きだったことに気付いたんだってよ」
野薔薇が唇を動かす。
「そ、」
「あーん?なんだ、言いたいことがあるのか」
「そんな、の、関係ない、よ…ひゃぁうっ」