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【テニスの王子様】王様と私【跡部景吾裏夢】

第9章 友情と愛情



下着をずらされ指が挿入ってきていた。

「はぁぁ、んんっ」

指が肉壁をなぞる。ぞくぞくと快感が走り景吾に抱きついた。

「鳳と若にちょっかい出されて、こうなったわけだな」

「ちがっ…あああっ」

激しく出し入れされる指が、肉壁をひっかくように動く。

ぐちゅ、ずちゅ、ちゅ、くちゅっ

濡れた音が、昼休みなのに防音で静かな生徒会室に響く。

「んんっふぅっぁっ」

「若とどこまでしたんだ?」

意地悪な声に身体が痺れるような快感に襲われる。

「何もっ、し、てな…んんぅっ」

指の動きが一層激しくなる。

「この態勢でいたお前らが何もしてないと思えるわけねぇだろ?」

「して、な」

「言い訳があるなら聞いてやるよ」

そう言いながらも指の動きは少しも怯まない。

「なっにもっ」

「鳳は吐いたぜ?」

「んぇっ?」

「お前のこと、好きだって気付いちまったんだとよ。」

「はぁっっ」

指の動きははどんどん激しくなっていく。

「俺とのことを知ったら、お前を好きだったことに気付いたんだってよ」

「そ、」

「あーん?なんだ、言いたいことがあるのか」

「そんな、の、関係ない、よ…ひゃぁうっ」

じれったいところを何度も指が行き来する。

「ふっうっああっ」

腰が勝手に動く。お願い、もっと。

「何が関係ないんだ?」

そんなに激しくされたら、しゃべれない、よ。

はぁはぁと自分の息遣いが聞こえる。

「だ、からぁ、誰が、私を好きで、も、私は景吾を見つけたの!」

首に抱きつき言いきるとようやく景吾の動きが止まった。

はぁ。

大きく酸素を吸い込み首に手を回したままぐったりと脱力する。

もう、ばか。

「んっ」

首筋にほんの少し痛みが走る。景吾が吸い付いていた。

「なんで、俺の物だと言った日にちょっかい出されてんだよ」

景吾が呟くように言う。

そんなの、私が知りたい。

長太郎も若も大切な友達であることに変わりはない。

そんな大切な友達を傷付けても、私は景吾を傷付けたくない。

ごめん。

長太郎と若に心の中で謝る。

きっと、解ってくれるよね。

私、景吾が好きなんだ。
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