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【テニスの王子様】王様と私【跡部景吾裏夢】

第1章 先輩と私



キスが首筋に移り、腰が抜けそうになった。足に力が入らずカクンと膝が折れる。

あ、やばい。と思った瞬間、景吾に抱えられ、ソファに押し倒された。

もう抵抗する気も起きない。

ジャージを脱がされウエアを捲くられ、肌が露わになるのが解った。

「んっ」

胸元からお腹にかけてキスを落とされる。

「ふっ、あっ」

「もっと声出せ」

耳元で囁かれ胸がきゅんと締め付けられた。

腕を伸ばし景吾を抱き締めると、景吾が切なそうな瞳でこちらを見た。

眼鏡を外された。

「好きだよ、景吾」

「ああ、俺も好きだぜ」

そんな顔されたら、どんな女の子もイチコロなんだろうな。絶対に他の女に見せたくない

綺麗な顔。右目の下の泣きぼくろはなんだか妖艶で、凡そ中学生らしくない。

手を伸ばしてそっと泣きぼくろに触れる。

「景吾…綺麗だね」

「ああ、まぁな」

ニィ、と笑っているけれど、顔は少し紅い。

景吾の手が頬に触れる。

「お前の顔も、負けてねーけどな」

アーモンド型の綺麗な形の目。くっきりした二重は目尻まで深く刻まれていて、話し方や仕草にそぐわない端整な顔をしている私。

面倒だからと伊達眼鏡をかけているけど、情事の時には外される。

「まぁね」

景吾を真似てニィ、と笑うと控えめな胸のふくらみを、景吾の綺麗な指先がくすぐった。

「あっ」

先端が硬くなっているのを確認するように摘ままれ声が出る。

きゅ、と力が込められると痺れるような甘い痛みと下半身が疼くのを感じた。

「んっ、ふぁっ」

片方の乳房を口に含まれ、もう片方を指先で弄られる。

舌は首筋と胸元を行ったり来たりして、私にだらしない声を漏らさせる。

「あっ…あっ…やっ…ああっ…」

「…嫌か?」

急に愛撫を止めて顔を見つめる。

「…嫌なら、やめてもいいぜ」

景吾が起き上がろうとする。

慌てて手を伸ばし、思わず襟首を掴む。

勢いが良すぎたのか景吾がよろけてソファに手をついたけど、そんなの気にする余裕はない。

深く口付けると景吾の舌がそれに答える。たっぷりキスをして2人の息が上がる。

「…やめちゃ…嫌」

悔しそうな私の顔を見たからか景吾は嬉しそうな顔をする。ああ、悔しい。

「ああ」

短い返事と同時に長ズボンに手が掛けられる。

腰を浮かせて脱がされるのを手伝うと、頭をそっと撫でられた。
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