第2章 O×S
O side
「また勃ってきてますね。」
「言うなぁ…っ。」
体の自由がきかないのに。
それでも全身で伝えてくる。
「欲しい」って。
「もう…挿れますよ?」
「ぁっ…ん。」
さっきまで大胆に
「欲しい」って体現してた翔。
口に出してた翔。
それなのに、挿れるってなった時には照れるって…。
可愛すぎるでしょ?
堪んないでしょ?
「智ぃっ。」
「何ですか?」
「ぎゅって…して。」
ハートをずきゅんと打ち取られました。
「ん、こっちおいで。」
翔の体を起こして、ベッドの中心で抱き合う。
「智、心臓ドキドキしてるね。」
「翔もでしょう?」
「その喋り方やだ。」
「え?」
「いつもみたいのが…嬉しい。」
俺の胸に顔を埋めて、ちらっと俺の方を見てる。
その上目遣い、やばい。
「うん。
もう我慢出来ないから。
翔、もらっていい?」
「…うん。
美味しく食べて♡」
優しくしたいって思ってる。
だけど…。
こんなの無理でしょ?
今までも、ずっと翔が欲しいって
思ってた。
ずっと、美味しく食べてきたよ?
だけど、ここまで積極的で、素直な翔を
見た事がないから。
理性とか、我慢とか、
そんな言葉が分からなくなっていて。
「はぁー…。」
「??」
分かってないのか、
ぽかんとして首を傾げてるけど。
「…食べてくれないの?」
追い討ちをかけるようにそんな事言うでしょ?
もう止まんない。
翔を強引に押し倒して、膝に割って入る。
「わ、智、ぁっ。
うぁっ。は、ぁっ。」
「…っ。」
やっと奥まで収まって、中の感触を感じてる。
それがもどかしいみたいで、腰を揺らしてて。
踊り子みたいで、綺麗で、すごく淫らだった。