第2章 O×S
O side
お仕置きって言葉に、
ビクンっと反応した翔。
「ぁ、ゃぁ…っ。」
なーんて弱々しい声で否定してるけどさ?
「嘘をついてはいけません。
嘘つきは嫌いですよ?」
「やだぁっ、嫌いに、なんなっいで。」
大粒の涙をボロボロ流して、
しゃくり上げながら俺を見てる。
悦んでるんでしょ?
ずっと我慢しててんでしょ?
全部吐き出してよ。
嫌いになる訳ないのに。
「もっと見せてください…。
淫らな翔を…。」
「ひゃぁっ。」
指先で撫でると、
すっかり勃ち上がってる翔のモノが、
ぷるぷると震えてる。
その先端の蜜を味わうように、
舌でぺろっと舐める。
と、同時に
「ああああっ。」
翔の熱い欲が吐き出された。
俺の胸まで飛んできてる。
「昨日もしたのに…。
元気ですね?」
「だって…っ。」
そんなに我慢してたなんて、
可愛すぎるでしょ。
お仕置き…何て嘘。
もっともっと俺に縋る翔の姿が
見たいんだもん。
恥じらいも、
躊躇いも全部捨てて。
そんなの俺たちには必要ない。
「素直になりなよ。
全部叶えてあげますから。」
「…っ。」
理性と羞恥が、ブレーキをかけてる。
あと一押しってとこ?
「ほら…。
気持ちよくなりたいんでしょ?」
蕾の周りをクルクルと撫でる。
撫でるだけ。
まだ入れない。
だけど、それだけでヒクつく翔の蕾。
俺の指を今すぐにでも
呑み込もうとしてる。
「ココは素直ですよ?」
「ふぅぅ…っん。はぁ。
智くっん。」
「何ですか?」
「も…ちょーらぃ…。」
呂律回ってないよ、翔。
「何て言ったの?」
「やぁっ。智くっんの、ドS!!」
俺も今日知ったよ。
翔を見て、こんなに興奮してる。
血が沸くように体が熱い。
「言えよ。」