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【アイナナ】アイナナ寮と掃除のおばさん。

第20章 蕎麦屋と掃除*


あの人達は本当に日本を代表するアイドルなんだなっと最近思い始めた今日この頃。
今日も今日とて私なりのペースで掃除に励んでおります。

ピンポーン


おや、寮にお客さんかな?


ピンポーン


えっ
ちょっと待って。
誰か出ようよ。

ピンポーン

おいおいおい!
ねぇ!?本当に誰もいないの!?
私、寮の関係者じゃないから出れないよ!
ただの掃除のおばちゃんですからね!


「すみませーん!そば処山村でーす!注文の品物届けに来たんすけど!」


あぁ。
なんだ、蕎麦屋か。
てか、頼んだ奴降りてこいよ!(怒)

「すんませーん!誰かいませんかー?」


おい!本当の本当にいないの?
お蕎麦屋さんきたよ!?伸びちゃうよ?
えっ、なに、私が出ろってか!!

「居ないのか?……出直すか。」


私は慌てて掃除道具を放り投げ玄関へ出ていく。

『あっ!ちょっ、すみませんっ!!お待たせしました!おっお蕎麦おいくらですか?』

「おっ!天ぷらそば一つ、とろろそば一つで1450円になりま……は?」


『はいっ!1450円ですね、えっとこれで!……え?』

ここでやっとお互いの姿が目に入る。
一人はエプロン姿に頭には三角巾の女。
もう一人は蕎麦屋の格好した抱かれたい男No.1のアイドル。

「神崎………?」

『なっなっなんであんたが………八乙女g「っあー!バカっ!!」

最後まで名前を叫びそうになったの口を楽が咄嗟に塞ぐ。

「このバカ!ここは住宅街だぞ!?んな大声で俺の名前なんか叫ぶんじゃねー!」

『ふみまへん……。』

とりあえず、二人は落ち着き玄関の階段に腰をかけた。

「お前……なんでこの寮にいるんだよ。」

『この寮で清掃員のバイトしてるからに決まってるでしょ。貴方こそアイドルのくせに、なんでそんな格好して、ここにいるんですか。』


「俺は母方の実家が蕎麦屋なんだよ。時々手伝いしに行ってる。何度かこの寮にも蕎麦を届けに来てるんだ。」

初めてじゃなかったのか。
しかし、よくバレなかったな。
なぜ誰も気づかない?
この人売れてるアイドルなんじゃないのか?

「お前、バイトって事はまだ学生なのか?」

『そうですよ!一応これでも18才です!』

重要な事なのでもう一度言います!
口が悪くておっさん口調でもピチピチの華の18です!!

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