第18章 MEZZOと恋のカケラ*
一変わり始める足音ひとつ一
「環くん!みんなのお土産決まった?そろそろ帰りの電車の時間だってマネジャーが言ってたよ?」
「決まったけど……決まんない。」
みんなの土産は決まった。
だけど、ちゃんのへの土産が決まんねぇー。
漬け物って、言われたからそれは買ってけば良いって思った。
だけど、まさかこんなに種類があるとか、聞いてねぇーし。
「漬け物?」
「うん。そーちゃんはどれが一番ウマいと思う?」
「うーん。そうだな……。僕もあんまり漬け物とか食べないけど……どれも美味しいそうにだし、一般って言ったらやっぱりキュウリが一番美味しいんじゃないかな?」
「キュウリ……。」
ちゃん、キュウリ食えんのかな?
あん時ちゃんと聞いとけば良かった。
まぁ、漬け物って言ってただけだし何でもいいか。
「環くん、この漬け物は誰にあげるの?」
「ちゃん。」
ちゃんに何か買っていくのが予想外だったのか、そーちゃんは一瞬目を丸くして驚いた。
「神埼さん漬け物が好きなの?」
「……わかんねぇー。ちゃんが漬け物がいいって。とりあえず、どの漬け物がいいかわかんねぇーし、買えるだけ買ってくる。」
「え💧環くん無駄遣いはダメだよ!?」
無駄遣いじゃねぇーし。
俺が働いて稼いだ金なんだから好きなように使う。
「ちゃん喜んでくれっかな。」