第14章 大神と掃除*
『ここが……小鳥遊事務所?』
どうも、おはようございます!です!
なんと、今日の仕事場はアイナナ寮ではございません。
そう!小鳥遊事務所さんです!
なんでも人手が足りないという事でアイナナ寮から急遽出張です!
こればっかりは、面倒くさいが仕方あるまい。
私は事務所の扉を開けた。
『すみませーん!神崎ですがアイナナ寮から掃除に来ましたーっ!』
しーん。
大声で名乗ってみたものの返事はなく。
誰かいる様子もない。
一瞬私が部屋を間違えたのかとも思ったが、扉にはでかでかと、小鳥遊事務所と書いてあるからまず間違いない。
まじかよ!!
ここの事務所大丈夫か!?
とりあえず、掃除を始めようと準備をしていると、ソファーに誰かが寝ているのを発見する。
近づいてみれば彼はPCをかかえながら、撃沈していた。
ここまで近づいても私に気づく事なく規則正しい寝息が聞こえてくるだけ
。相当お疲れのご様子だ。
これ掃除機の音とかで起こすのは可哀想だな……。
しゃーない。今日は雑巾とホウキで全部掃除しよう。
私は静かに掃除を始めたのだった。