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【アイナナ】アイナナ寮と掃除のおばさん。

第12章 和泉と見舞いと掃除*



「そうでしたね。貴女という人はまったくアイドルに興味がありませんでしたね。まぁ、とりあえず、すごい事を成し遂げたんですよ。僕らは。えぇ、本当に。一人では絶対出来なかった事です。」

「あいつらがいたから…ファンのみんなが応援してくれたから、俺達 IDOLiSH7 は勝てたんだよ。」

私にはアイドルの事はよくわからん。
だけど君達が朝早くから夜遅くまで歌やダンスの練習をしていた事は知っているから。私は素直にその言葉を口にした。


『お疲れ様。そしておめでとう。』


私の言葉に二人は目を開いて驚き、
その後恥ずかしそうに、はにかんだ。

『ここまで立ち話させておいてなんだけど、家に上がる??茶くらいだすけど??』

「いいえ、僕達はこれで帰ります。貴女は一応病人なんですから安静にしててくださいね。」

「そうそう!アイドルにまったく興味がない掃除のおばちゃんから良い言葉も聞けたしな♪」

『そりゃ、どうも。てか、おばちゃんいうな💢』

「なら、お前こそ年上に向かって少年言うな💢』

『は?何言ってん「行きますよ、兄さん。」


………………兄さん?

ん??兄さん……

「和泉三月。私の正真正銘兄ですが?」

『…………。一織くん今何歳??』

「17歳ですが。」

私と一つしか変わらん……。
でも、今一織くんが兄さんと呼んだのは少年の方で。

『大変失礼なんですが、三月さんはおいくつですかね??』

「だから21歳だって、言ってんだろーが!!💢」

3つも年上!!←あれま

『マジか!!ギャグじゃなかったのか!!』

「たりめーだ💢!!」

『調子こいてさせーんした。』

「謝る気ねぇーだろ💢」

『おう。』


かくして、少年改め、三月くんは私よりも3つも年上で一織くんのお兄さんだった。
アイドルは年齢不詳とは本当だったのね。
私は二人を見送り自分の家に戻った。


『…… IDOLiSH7か。』


アイドルになんて興味がないはずなのに。
君達の事を応援したいと思ってしまうのはなぜだろうね。



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