第9章 大和とコップと掃除*
「ん、ヤマト?それにマドマゼル?そんなところで二人で何しているのですか?」
えっ…。
振り向くとナギさんがいるじゃありませんか。
まぢかよ!!!
こんな時にナギさん来ちゃったよ!!!
「おおー、ナギちょうど良かった!わりぃ。お前の大事にしてた、ここなのコップ割っちまった。【こいつが】」
指差すなや。
こうなったら自棄だ。
必死で謝るしかない!!
『ほんとにすみませんでした←土下座』
「…………。」
ナギさんは割れたコップをただじっと見つめ、そこから動かない。
これはいわばフリーズって奴ですね。
本当にごめんなさい。
「………の」
『えっ?』
「Noooooooooooooo!!(怒)」
「あっ、こりゃやべぇわ。おい、逃げるぞ!!」
『えっちょっと大和さん!?』
いきなりナギさんは叫びだし、(やっぱお気に入りのコップを壊されて怒ってるんかな…。)大和さんは何かを察したのか私の腕を掴み、急に走り出した。
「ヤマト…。ここなのかたきデェエエエス!!」
「ナギ!落ち着け!!割ったのは俺じゃない!こいつだ!!」
「 Shut up!!」
私達とナギさんのおいかけっこは、夕方頃まで続き、なんとかナギさんを宥めることに成功【限定のここなグッズで】
だけど割ってしまった弁償として、私は今度の祝日にナギさんとお茶をしに行くことになったのだった。