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【アイナナ】アイナナ寮と掃除のおばさん。

第1章 プロローグ


『まぁ、接客業じゃないだけましか……。』

『ほんと!?やってくれるの!??さすがちゃん!!ママの一番の子ーっ!!』

いきなり抱きついてきた母をひっぺがし、その場を後にする。

「あっ!ちょっとちゃん!!お母さん腰が痛いんだから一緒に連れてってーっ!!」


そして現在に至る。

母の話だと、社長さんに話をつけて土日のみの出勤にしてもらったらしいが、人で不足により大抵土日は一人で寮の掃除をしなくてはならないとの事。まぁ、一人のが気楽でいいんですけど、、、でも、まさかの初日から一人にされるとは思ってなくてですね。今大変困ってます。


『さてさて、どうしたもんか……はぁ……。』


「あの……どうされたんですか??」

『ん?』

背中を叩かれ振り向けばうさぎ?のぬいぐるみを抱えた可愛いらしい女の子が立っていた。

「さっきからずっと寮の前で立ったり座ったりされていたので、何かお困り事ですか?私でよろしければお手伝いしますよ。」

にっこりと微笑んで右手をだしてくれた可愛い女の子。
この子もアイドルなのかな?
私はよっこいせと女の子の右手を掴み立ち上がった。

『ごめんなさい。わざわざ声をかけてくれてありがとうございます。私神崎っていいます。今日この仕事が初めてだったからどこから掃除したらいいのかわからなくて。えっと、貴女はこの寮の関係者の方ですか?』

「はい!小鳥遊事務所所属、アイドリッシュ7のマネージャーをさせていただいてます。小鳥遊紡といいます。なるほど!はじめての方だったんですね。すみません、こちらの不手際で初日からお一人でお仕事をさせてしまって💦」

『いえいえ。一人のが集中【気楽】してお仕事ができるのでありがたいです。』

「なんて仕事熱心な方なんでしょう。私も微力ながらお手伝いしますので、なんでも言ってくださいね!」

私の両手をぎゅっと握ってくれる紡さん
紡さん……なんて天使や……。
私の邪悪な心が…………ごめんなさい。

「ではご案内しますね。」





かくして無事私は紡さんのおかげで仕事内容を把握したのでした。
そして紡さんの持っていたうさぎのぬいぐるみは生き物だった件。
しゃべって動いた時はびっくりしたわ。
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