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【アイナナ】アイナナ寮と掃除のおばさん。

第6章 壮五と掃除*



いつもアイドルの方達と会わないようするため食堂は朝食前に掃除するのが私の日課になっている。
まぁ、そのおかげもあってアイドルの方とはそんなにあってないはず!
ん?そういえばこの間からちょくちょく会ってる人達はアイドルなのか?

……まぁ、いいか。


『みんなが来る前に掃除を終わらせますかね。』


「あれ?神崎さん。おはようございます。」

『!?』

なぬ!誰だ!こんな朝早くから食堂にいる偉い子は!
呼び掛けに振り向いてみるといつぞやの、そうちゃんさんが厨房から出てくるではありませんか。
なぜこんな早くに食堂にいる!?

『そうちゃんさん、おはようございます!』

「えっ!そうちゃんさん?」

『おっと失礼。環くんがそう呼んでいたものでね。つい、うっかり。あれ?そういえば私自己紹介しましたっけ?』

「いえ、今貴女はとても有名なので。みんなも話していましたし、だから名前を知っていたんです。」

まさかの噂されてたのか……きっとあの黒髪くんがこの間、廊下を水びたしにした事を寮のみんなにバラしたんだな。ちくしょー。


『で、君の名前は何て言うんですか?』

「僕は逢坂壮五っていいます。環くんとは一緒のアイドルグループのメンバーなんです。」

『ありゃま、二人ともアイドルだったんですか。ん?逢坂壮五ってあのFSCのファイブスカンパニーグループの社長さんのご子息の名前と一緒??』

「えっ……!?なんでそれを知って!」

『あぁ。やっぱり、あってましたか!母が昔勤めてたんです。ただ仕事がハードすぎてすぐにやめてしまったんですが。』

「あの……今は、その……家出中でして、この事はできれば黙っててもらえないでしょうか……。仲間には迷惑をかけたくないので。」

明らかにさっきと違って壮五さんの顔色が悪くなった。
こりゃ私また地雷踏んだな。
すまんすまん。だけどさ……。

『ありゃ。そうなの。お仲間さんは知ってるの?』

「はい。メンバーのみんなは全員知ってます。」

『ふむ。なら……迷惑をかけたくないのなら……仲間だというなら、まずは頼りなさい。一人ではダメ。そして君は君なんだから怯えないでお父さんは関係なく堂々としてればいいと思う。』

「え。」


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