• テキストサイズ

緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第2章 泳ぐのは『好き』ですか?


西島楓は2年前、14歳にして世界を制した
天才スイマーだった。


が、新記録を叩き出したその大会を最後に
突然引退を表明し、

そして、
突然姿を消した。



兄が失踪したという事を受け入れる事が出来なかった母は、双子の妹であるそっくりな私を兄の代わりにした。



この2年間、
私は西島紅葉ではなく

西島楓として生きてきた。



そうでないと、
母はおかしくなってしまうから。



でも、それは別に苦痛なことではなかった。
むしろ、苦痛とは思ってはいけなかったのかもしれない。



兄を失踪させてしまった原因は
少なからず私にもあるはずだから…。





/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp