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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第4章 期待の大型新人


ベンチに腰掛けていると、
一人の男が私の方へと向かって歩いてきた。


「おい。」


その男は
先ほどプールサイドに居た"凛ちゃん"という男だった。


「はい!」


なんだか怒っているような様子…っていうか
怒ってる?


「話がある、ちょっと着いて来い。」


凛ちゃんという男はそういうと私に背を向けて歩き始めた。



私は慌てて立ち上がり、
その男の後ろについて行った。


そのまま人気のない所まで連れて行かれた。


…え!?


思わず顔を青くする。


私、この人になんかしたっけ!?


男はじっと私の顔を睨みつけている。



「…あ、あの…。」


私がそう声をかけると、
男は口を開いた。


「お前、西島楓じゃないよな?…お前誰だ?」


その言葉に心臓が大きく跳ね上がった。





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