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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第4章 期待の大型新人


それから部長はずっと早口で喋り続けていた。
私はそれを聞き流していた。


「あ!お兄ちゃん!!」

そう言ってコウちゃんは走って行った。
私はその様子を目で追った。


赤髪の目つきの悪い男が立っていた。

「あ!凛ちゃーん!」
渚もすぐにその男の元へ走って行った。


…あれが噂の凛ちゃんか。
やっぱり男だった。


その凛ちゃんという男はすぐに
どこかへ行ってしまった。


そんなこんなで、
私たちは鮫塚の1年生と一緒に泳ぐ事になった。


気がつけば、プールのギャラリーには人が集まっていた。


「西島楓が泳ぐらしい!」


その噂を聞きつけたようだ…。


…めちゃくちゃプレッシャーっていうか…
困るっていうか…


イキった割りにやばい気がする。



私、そんな速く泳げない!!!!



緊張から変な汗が流れ始めた。


「か、楓?大丈夫か?」

真琴先輩が顔を覗き込む。







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