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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第4章 期待の大型新人




そんなある日。

「皆さんに良いお知らせがあります!なんと鮫塚学園と合同練習を取り付けてきました!!!」


コウちゃんが声高らかにそう宣言したのだ。

さすが敏腕マネージャー。
仕事が速い!!!


そんなこんなで合同練習が決まったのだが…
やっぱり渚は竜ヶ崎をその練習に呼びたい様子だった。



また、竜ヶ崎か。
ちょっぴりヤキモチを妬いている自分がいた。


そんなこんなで結局、
渚は竜ヶ崎を口説き落とす事に成功し、
なんと、竜ヶ崎は合同練習に来る事になった。


渚はとっても喜んでいた。


「やったね!楓ちゃん!!」

「…。」


渚がそう言って私に抱きついてくるのを
私は無言で押しのけてしまった。


…あれ?私何やってんだろ?


そして、なんとなくだけど
ちょっぴりやる気になっている自分が居た。



"明日の合同練習。頑張ろう!"と。



お兄ちゃんのように早くは泳げないけど、
私だってそこそこ泳げる。


…つっても、女子の中で…だけど。




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