第4章 期待の大型新人
そんなこんなで、私たちは渚に招集され、
グラウンドで陸上部を眺めていた。
どうやら渚はやっぱり竜ヶ崎を諦めきれないようだ。
竜ヶ崎は棒高跳びをしていた。
すごくキレイで上手で思わず見とれてしまった。
なんだ、ただのムカつく眼鏡野郎じゃなかったんだ。
渚は竜ヶ崎に夢中な様子だった。
名前が「怜」って言う女みたいな名前だから…とか。
渚は竜ヶ崎を落とすのに夢中になっていた。
私たちも当てがないし、
彼が入ってくれればなぁ…なんて思っていた。
しかしながら渚は悪戦苦闘している様子だった。
私はそんな渚を眺めているだけだった。
…うぅ。
なんだろう。
渚がかまってくれないとちょっと寂しい。