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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第4章 期待の大型新人


…なにやら視線を感じる。

そちらの方に目をやると、
女子たちがこちらを見つめて居た。


「…。」

なんとなくいやな予感がして目をそらして
ゆっくりと移動を開始する…


が、


囲まれた。


「ねぇ!西島くん!また水泳やるの!?」
「ねぇねぇ!水泳部ってマネージャー募集してる!?」
「ていうか、西島くんって彼女募集してる!?」


「あ…いや…。」

思わずその気迫に後退りする。

何故か昔から女子にはモテる。
身長も高くはないし、
顔だってどちらかと言うと女っぽい顔なのに…。


やっぱり水泳で有名だから有名人補正がついているのだろうか…?



「ねぇ!私とかどうかな!?」
「いや、あんたなんかダメよ!私、水泳の勉強めっちゃするからさっ!私と付き合おう!?」
「はぁ!?そんなん私だって!!!」



女子たちは喧嘩を始めた。
うーん。ここは逃げるが勝ち!!!


「「「「あぁ!!!西島くん!!!」」」



しばらく追い回されたが、
なんとか撒けたようだった。



…はぁ。
思わず溜息が出た。


「恋愛かぁ。」

普通この年ぐらいになれば彼氏の一人や二人…
居るんだろうなぁ。


今の私には無理…か。


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