第4章 期待の大型新人
それから渚はずっと竜ヶ崎のことを見つめて居た。
…?
竜ヶ崎って部活やってなかったっけ?
実はまだ帰宅部なのかな?
「そんな気になるなら勧誘すれば?」
私がそういうと、
渚は首を横に振った。
「断られた!!陸上部なんだって!」
渚は魂が飛び出そうなほど大きく溜息をついた。
…なるほど、玉砕だな。
でも、確かにすごい良い体格してるなぁ。
しかも、頭いいみたいだし…何でも出来そう。
竜ヶ崎をじっと見つめていると目が合った。
が、すぐにフンっと目を逸らされた。
なんか嫌な感じ…。
…。
性格はちょっぴり難がありそうっていうか…
私とは仲良くなれなさそうなタイプだな。