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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第4章 期待の大型新人


教室につくと、
既に渚が教室に居た。

「おはよ。渚。」

「あ!楓ちゃん!おはよ!ねぇねぇ聞いて!!」

渚はぱっと目を輝かせると、
すぐに私に駆け寄った。


「お!どうした?早速誰か入部したのか?」

「ううん!違うよっ!」


違うんかいっ!思わず突っ込みそうになったが、
辞めておいた。


「あのね!うちのクラスに竜ヶ崎くんって居るでしょ?」

渚は嬉しそうにそう尋ねた。


竜ヶ崎…?

私は辺りを見回した。

…あ。


「あぁ、あの眼鏡の真面目そうな奴か。で?」

「そうそう!あのね、竜ヶ崎くんね、いつも一駅前で降りて走って学校まで来てるんだよ!すごいよね!」


渚は尊敬のまなざしで
竜ヶ崎を見つめて居た。


竜ヶ崎は気がついたのか迷惑そうに
大きくタメ息をついた。



「…すごいけど…。それだけ?」

私がそう尋ねると、渚は大きく首を縦に振った。



…結局勧誘はまだなんだ。


まぁ、ぼちぼちやっていくしかないか。






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