第4章 期待の大型新人
でも、今だけは忘れたかった。
この2年間、まともに友達は出来なかった。
私自身、女だとバレるのが怖くて、
人を避けて生きてきた。
私が避け続ける事で、
私の周りからは人が離れて行った。
寂しいなんて思っちゃいけなかったけど、
正直寂しくて、
友達がほしかった。
だから、今回は少しだけ嬉しかった。
大丈夫。
きっと気をつけていれば…。
そう言い聞かせるように
頭を誤魔化し続ける。
私は手紙をカバンに突っ込むと、
スキップ交じりに走り始めた。
今日から部活勧誘だ。
なんかまた面白い奴入るといいなぁー♪