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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第4章 期待の大型新人


こんな生活気休めにしかならない。

いずれバレて全てが終わってしまう。

高校生になった私には
そろそろ無理が出始めてきた。


一向に男らしくならない体系。
変わらない声。
ふくらみ始める胸。


みんなそんな事わかっているのに
誰一人気付かないふりをしていた。


兄からの手紙に目を通す。


向こうでの暮らし、
向こうでの出来事が楽しそうに書いてある。


まるで現実から目をそむけるように。





思わず溜息が出る。





「本当は…こんな事してる場合じゃないんだよな。」




焦っているのにやるせないような
どうしようもない感覚に襲われる。





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