第4章 期待の大型新人
こんな生活気休めにしかならない。
いずれバレて全てが終わってしまう。
高校生になった私には
そろそろ無理が出始めてきた。
一向に男らしくならない体系。
変わらない声。
ふくらみ始める胸。
みんなそんな事わかっているのに
誰一人気付かないふりをしていた。
兄からの手紙に目を通す。
向こうでの暮らし、
向こうでの出来事が楽しそうに書いてある。
まるで現実から目をそむけるように。
思わず溜息が出る。
「本当は…こんな事してる場合じゃないんだよな。」
焦っているのにやるせないような
どうしようもない感覚に襲われる。