• テキストサイズ

緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第4章 期待の大型新人


「うん!出ようよ!大会!それでまたリレー泳ごう!」
渚は嬉しそうにそう言った。


「俺はフリーしか泳がない。」
遙先輩がそう言い放つと、渚は必死でリレーに誘っている様子だった。


「せっかく4人揃ったんだしさぁ!!」
渚は私の方を指差してそう言った。

私はそれを聞き逃さなかった。

「いやいや、僕大会は出ないから。」


「えぇ!?な、なんだって!?」

渚はあたかも知らなかったような反応をした。
…やっぱりなんか腹黒い…。


「コラコラ、楓は大会出ないって約束で入ってもらったんだから!無理に誘っちゃだめだぞ!渚!」

真琴先輩がすかさずフォローに入ってくれた。


「ぶー!!…じゃぁ、やっぱりもう一人は部員が必要かぁー。」

渚はバタンと倒れて天井をじっと眺めた。



こうして、
岩鳶高校水泳部は新たな部員を求めて動き出したのであった。






/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp