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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第3章 共同作業。


「あー!!もぉ!全然だめぇー!」
渚がそう叫びながら部室へ入ってきた。


「まぁ、近くに水泳の強豪校もあるし、海もあるし…入る理由は特にないよな。」

私がそう言うと、
渚は私に抱きついてきた。


「もぉ!!!楓ちゃん!そんな事言わないで!楓ちゃんもどうにかしてよぉー!!!」


「そんな事言われても…。」

私はよしよしと渚の頭を撫でた。


「うーん…困ったなぁー。」
真琴先輩も苦笑いしていた。


「そもそも、部活規定人数足りてるんだから問題ないだろ。」
私がそう言うと、
渚はむぅーっと頬を膨らませた。


「やっぱりやるからには大勢がいいじゃーん!」


…。
この子って目立ちたがり屋っぽいもんな。



それから渚と真琴先輩は二人で
勧誘大作戦を立てていた。


私はする事もなかったので
簡単に出来そうな所の修復作業を続けた。



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