• テキストサイズ

緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第3章 共同作業。


それから何事もないように修復作業は続いて行った。

それと同時に部員勧誘活動も始まった。


「君!僕達と一緒に泳がないかい!」

「今ならこの岩鳶ちゃんストラップが!!!」

渚は意気込んでいた。
が、誰一人足を止めず…。
苦戦中であった。


「…なんすか、このストラップ!超クオリティ高けぇー!」

思わずその木彫りのストラップに
食いついてしまった。


これはキモカワイイと言う部類のものなのだろうか?


「あぁ、それはハルが作ったんだよ。」

真琴先輩は部室の端の方でずっと作業している
遙先輩を指差す。


私はすぐに遙先輩の方へ駆け寄った。

ダンボールに岩鳶ちゃんストラップが
どんどん作られては投げ込まれていった。



「うわぁー。すごいっすね!」

「…。」



遙先輩は黙々と作り続けていた。



…変な人だ。






/ 73ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp