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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第3章 共同作業。


校門でみんなで別れようとした時だった。

「楓。」
唐突に遙先輩に呼び止められた。

「はいっ!」


「ちょっと来い。話がある。」
「…はい。」


渚とコウちゃんと真琴先輩は私たちを不思議そうに見ていた。


私は遙先輩に呼ばれるまま遙先輩について行った。




校門から少し離れた木の影で
遙先輩は立ち止まった。


遙先輩は木を見つめたまま
振り返らずにこう言った。


「楓。お前、俺たちに何か隠していることがあるだろ。」


「へ!?」



あぁ、やばい。


これは絶対にバレてるパターンだ。


冷や汗がどっと流れ出る。



「えっと…」

私がもごもごしていると、
遙先輩はこちらの方を向いた。





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