第3章 共同作業。
「あ!!!楓ちゃん居たぁ!」
渚がすぐに駆け寄ってきた。
「あー!もう、心配したんだぞ!どこ行ってたんだ!」
真琴先輩も駆け寄ってきた。
「えと…トイレが見つからなくて迷ってました…。」
苦し紛れの嘘だけど…
大丈夫かな?
ふっと遙先輩と目が合う。
や、やばい。なんか疑ってるような目だ。
「…。」
「なんだぁー!もぉ!トイレはあそこにあるんだよ!」
渚は指を差した。
「わからなかったら、すぐに俺たちに聞けよ!なぁ、ハル!」
「…あぁ。」
…。
なんとか誤魔化せたものの
遙先輩の目線だけは鋭かった。
とりあえず、
その時はなにも言われず、
私たちはプールの補修作業を再開した。
時間はあっと言う間に経ち、
夕方になったので解散することになった。