第3章 共同作業。
まず修復材料を買いに
ホームセンターを訪れた。
「あ。これがいいんじゃないかな?」
どんどん必要な品を的確に選んでいく橘先輩。
「マコちゃん!コレコレ!」
変なものを買おうとする葉月くん。
「あ…。」
そして何かを見つけて勝手にフラフラ歩き出す七瀬先輩。
「あ、ちょっと!七瀬先輩!?」
私は慌てて七瀬先輩を追いかけた。
七瀬先輩の目の前には
金魚の入った大きな水槽があった。
「先輩、どうしたんですか?」
じっと水槽を見つめる先輩の顔を覗き込んだ。
「この水槽。泳げそうだな。」
「は?」
いきなり洋服を脱ぎ出す七瀬先輩。
「あ、ちょ!先輩!?」
「わぁぁぁ!!!ハルー!!!」
「ハルちゃん!!!」
慌てて残りの二人が止めに入る。
「泳がせろ!」
「だめだよ!ハル!」
「そうだよぉー!」
本当に…
変な人たちばっかりだなぁ。
そう思うと思わず笑えて来た。