第3章 共同作業。
その日の放課後から計画を立て始めることになった。
屋上で話し合いをしていると、
見知らぬ女の子が姿を現した。
「あぁ!ゴウちゃん!!こっちこっち!」
葉月くんが勢いよく手を振る。
「もぉ!ゴウじゃなくてコウ!!!」
女の子は少しムスくれながらこちらへと足を運んだ。
「あ。どうも。」
私が頭を下げると、
その女の子はぱっと顔を赤くした。
「は、はじめまして、1年の松岡江です。コウって呼んでください!」
「あ、1年の西島楓です。よろしく。」
「ゴウちゃんにはマネージャーしてもらうことになったんだ!仲良くしてね!」
「うぃっす。」
私はそう返事をすると、
再び視線を中央に戻した。
が、刺さらんばかりの熱い視線に再び
松岡江の方に視線を戻した。
「…何?」
「っは!?い、いえ…えーと…トップアスリートの素敵な筋肉…ぜひ早く見たいなぁって…」
「は?」
「ひゃ!ご、ごめん!なんでもない!!」
「…はぁ。」
…この学校、変な人ばっかりだなぁ。
そんな事を考えながらみんなでプール補修の計画を立てた。