第3章 共同作業。
「わぁー…大自然。」
私もめずらしく葉月くんと同じ感想を持った。
目の前には想像以上に荒れ果てたプールがあった。
「…これじゃ使えないじゃないですか。」
私がそう言うと、
先生はにっこり笑った。
「そう!これを使えるように補修すること。それがもう一つの条件です。」
「…へ!?」
この大自然を…
使えるプールに補修する!?
は!?
無理無理無理!!!
思わず後退りする私の腕を
葉月くんが掴んだ。
「ダメだよ?逃げちゃ」
「何でもするって言いましたよね?」
その葉月くんとあまちゃんの黒い笑顔に
思わずぞっとした瞬間だった。
それから私たちは
この大自然をプールに戻すべく
動き出したのだった…。