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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第2章 泳ぐのは『好き』ですか?


私は授業に集中できずにいた。


そもそも、私が女だって事実が
あの葉月渚とかいう奴にバレてしまったのか…


いや、それともあれは冗談?


わからない…。
あいつはなんなんだ!

私は授業中後ろを振り返ってみる。
葉月渚と目が合う。


葉月渚はニヤリと笑った。


…可愛い笑顔とは裏腹
とっても腹黒そうだ…。



まぁ、兎にも角にも、
その結果は昼休みにわかる…か。



「おい、西島!後ろばっかり見てないで前向けー!」
教師から怒りの鉄拳を喰らった。

「うぃっす。」


実は中身女の子なんだからね!?
めちゃくちゃいてぇ…。
…これも、あいつのせいだっ!


私は再び葉月渚を睨みつけた。


葉月渚はまたニヤニヤとしていた。



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