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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第2章 泳ぐのは『好き』ですか?


「ふざけんなっ!そんなの…」


振り返った瞬間、
葉月渚は屋上の手すりから身を乗り出し、
深呼吸をした。




『西島楓は実はおんな…ブブッ』





慌てて葉月くんの口を押さえる。
叫んだ声がちょっぴりこだましていた。


どんだけ声でかいんだよ!?


「わかった。わかった。わかったからやめろ。」


私がそういうと葉月くんはニヤリと笑った。


「やったぁー♪じゃ!昼休みにハルちゃんとマコちゃんに紹介するねぇー♪」


そういうと葉月くんは鼻歌を歌いながら
その場を後にした。


まじであいつなんなんだ。
嵐のような奴だった。



私は一人、
この先の学園生活を思いやられていた。



…あれ?ってか結局水泳部ってあるの?




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