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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第2章 泳ぐのは『好き』ですか?


「だって名前が女の子みたいじゃない!楓ちゃんって!可愛い名前!」


…。


…。


…。



余計な心配して損した。



「んなの、お前だって渚って名前で女みたいじゃん。」


私がそういうと葉月くんはにっこりと笑った。

「うん!一緒だね!運命だね!だから、水泳部はいろ!ねっ!ねっ!いいでしょ?」



わけがわかんねぇ、こいつ…。


「だから嫌だっつってんだろ!」

今のうちに出口から逃げよう。
私は一心不乱に出口を目指し歩き始めた。


「ぶー!水泳部入ってくれないと、楓ちゃんは実は女の子だーって学校中に言いふらしちゃうぞぉー!」



その一言で私は歩みを止めた。






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