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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第2章 泳ぐのは『好き』ですか?


「勝手にしてろ。」

私はそう言い放つと屋上の手すりに寄りかかり
空をじっと見つめた。


すると、葉月くんがまた隣へやって来てじーっと私を眺めた。


「なんだよ?」
眉をひそめてにらみ付ける。


「楓ちゃんってさぁ…」



「あ?」



「女の子みたいだよね?実は女の子なんじゃない?」














「んなわけねぇ~だろぉぉ!!!???」


動揺から思わず声が裏返った。


なんだ!?
この2年間ばれなかったほど男装は完璧なはず。

胸だって高1女子にしてはぺったんこだし、
顔だってお兄ちゃんそっくりだし・・・

つっても、まぁ、お兄ちゃんも女顔って言われてたもんな。


いやいやいや。

いきなりバレるとか…やばすぎんだろ!!??


「な…なんで女だと…思うんだよ。」


恐る恐る尋ねると、
葉月くんはにっこりと笑った。



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