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緋寒桜散り行く日陰。☆Free!

第2章 泳ぐのは『好き』ですか?


金髪の丸い可愛い目をした少年が
目をキラキラさせながらこちらを見つめて居た。


…なんだかすごく嫌な予感がした。


席は最前列になった。
あの少年の隣…とかならなくてよかった。と安心した。


ホームルームが終了すると、
一気にクラスメート達が私の方へ群がってきて、

私にいろいろなことを質問してきた。
8割が水泳のことだった。


慣れっこではあるが、
この瞬間が一番憂鬱でしんどい。


まぁ、いつもならここに水泳部の勧誘があるから
ここには水泳部がないぶん楽なのかもしれない。


適当に受け流すと、
私は逃げるようにその場をすり抜け、
屋上へと向かった。


やっぱり面倒くさい。
転校初日ではあるが、ここでさぼろう。


私は屋上に寝転ぶとゆっくりと流れる雲を見つめた。


ふっと目の前が暗くなり、
風景が流れる雲からニヤリと笑う少年の顔に変化した。


慌てて体を起こすと、
その少年は嬉しそうに私の目の前に座り込んだ。





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