第1章 第1章 転校生
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「ん……、ここは…」
「ああ、気がついた?ごめんね、ひいちゃって」
「えっ!?ああいや、全然大丈夫です!」
「ほんと、バイクにひかれたのに傷がかすり傷くらいってのはすごいと思うよ…」
「あ、どうも……」
この人は…さっきバイクにのってたセーラー服の人…?
なんか、かっこいい人だなあ……。
「あっ!今何時……っ痛っ」
「まだ寝てたほうがいいよ。頭軽くうっちゃったみたいだし…それと、今はまだ8時30分。あんた、30分くらいしか寝てないよ」
「あ、そうですか…。よかったあ。」
「じゃあ、あたしもう戻るから。ほんとごめんね。」
「はい…」
そうして黒髪のセーラー服の人は、保健室からでていった。
「ねえ流子ちゃーん!さっきのひいちゃった子はー!?生きてたー?もしかして死んじゃったー?ねーねー流子ちゃーん!」
「うっせ!さっさと教室戻んぞ!」
私もそろそろ行こう…。
ベッドから起き上がって保健室を見渡したけど、先生らしき人がいない。
部屋事態もなんだか汚いようだし、この学校やっぱりちょっと変…。