第1章 第1章 転校生
「…え!?」
その人は裸で、ちくちくした糸でぶら下がっていた。
そして下半身のところには、汚い看板が下げられていた。
「……『この者、…』………………『裸の豚』?………『制裁』?……なんだろうこれ…気持ち悪いな………」
こうして私は学園に入った。
制服はまだ配られていないので、前の制服にパーカーを着た。
やっぱり緊張するなあ…。
「この学校…ほんとに大丈夫なのかな?」
「おわーーっ!!!どいてどいてどいてぇぇぇーーー!!!!!」
「へ?」
ボカッという音がしたと思ったら、体がぶっとんでいた。
…これはたぶん、今走ってきたバイクにひかれたな…。
バイクに乗ってた女の子の、ビックリした顔が見えた。
「おい!大丈夫か!?おい!!」
「きゃ~っ!やばいよ流子ちゃん!!人ひいちゃったよ~!」
「ちょ、保健室に――」
ここで、私の意識は途切れた。