第4章 USBメモリ
松本side
大野さんと並んで真っ暗な外を眺めながら
熱めのお湯の中に立つ
隣に立つ大野さんは
少し肌が日に焼けていて
細いと思っていたのにキレイな筋肉がしっかりと体を覆っていて…
「はぁ…っ」
ドクドクと体に流れる熱を吐き出した
「松本くん?逆上せたか?」
こっそり吐き出したつもりが、大野さんに聞かれていた
「あっ…いえ、大丈夫、です」
そう言ってさり気なく1歩大野さんから離れた
俺を見る視線も
大野さんが動いたときにお湯の揺れを感じるのも
何もかもが今の俺には体を熱くするものでしかなくて…
でも、それが俺がふらついたように見えたのか
「本当に大丈夫か?」
大野さんの手が伸びてきて俺の背中に触れた
その瞬間ビクンと体が跳ねた
熱い手のひらに触られて
タオルの下の中心が反応してしまっていた
これは…やばい…
「やっぱり…ちょっと、のぼせたかも、です…すいません、先に戻ります…っ」
慌ててそれだけ伝えて
シャワーで体を流してから
前屈みで部屋まで急いで戻った